貴重な映像が発掘されました。1973年。ヤマハが満を持して夢のトライアルマシンTY250を登場させました。デビューの舞台は、スコティッシュ6日間トライアル。ニューマシンを走らせるは、魔術師ミック・アンドリュースです。これは、ヤマハの制作による、ニューマシンデビュー戦のドキュメントでもあります。 映像には、ミックがトライアルテクニックや携行工具を解説するシーンもあります。30年以上前のトライアルは、はたしてどんな香りを醸していたのか、この映像は、そんな昔日に思いをはせるにも、よい素材です。 当時、マシンの覇権はイギリスからスペインに渡っていましたが、ライダーはまだまだイギリス人健在。映像にも、ミックのライバルとして、若き日のマーチン・ランプキンやマルコム・ラスメルが登場します。ご存知、マーチンは7回の世界チャンピオンドギー・ランプキンの実父であり、ラスメルはグラハム・ジャービスの義父として、今も世界選手権トライアルの舞台で活躍中です。 SSDTに興味のある人は、30年前のSSDTがどんな雰囲気でおこなわれていたのかを知るための史料としても、ぜひご覧ください。変化したところ、まったく変わっていないところ、映像からは、いろいろなものが伝わってきます。映像中には、バイアルスTL125をデビューさせた3人の日本人の姿も登場します。 SSDTのあと、ミックとヤマハチームはイタリアの世界選手権に出場。SSDTとは趣を異にする世界選手権での戦いも、今となっては貴重な思い出です。 ◎この映像は、ヤマハ発動機株式会社がTY250Jの発売を機に制作したプロモーション映像です。今回、ご好意でこの映像を皆様にお届けすることができました。なお売り上げの利益の一部をトライアル・デ・ナシオン派遣のための資金に提供させていただきます。 制作・提供/ヤマハ発動機株式会社 発売/自然山通信 DVD/42分 JANコード/4560187780110 本体価格3,239円 +税