バイクトライアルの帝王、12回の世界チャンピオン、オット・ピが自身についてつまびらかに語る、異色のライダー・ストーリー。 初めて自転車に乗ったとき、初めてオートバイに乗ったとき、その後のオートバイとのつきあい。アンドリュー・コディナ、エディ・ルジャーン、ジョルディ・タレスとの出会いの思い出、世界チャンピオン獲得の苦悩と栄光の日々、父親との確執、さまざまな事件の数々。 チャンピオン業に精を出すオットの他、家庭での顔、ビジネスマンとしての悩みなど、ここに紡がれているストーリーは多岐にわたる。デモンストレーションの大失敗の告白など、オットの栄光だけを追っていては、なかなか知りえないエピソードだ。 バイクトライアルの戦いと同時に、数々の記録挑戦の記録も興味深い。肉体的、精神的に追い込まれながら、関係者の表情をしっかり伝えているあたり、オットのただものではない観察眼を読むのも楽しい。 オット・ピとバイクトライアルの歴史年表、バイクトライアルに貢献した内外の99人一覧つき。 Enric Gibert Castroverde 著 廣田淳子 訳 ◎B5サイズ、130ページ(カラー表紙・本文モノクロ) ◎定価1,980円+税(税込2,178円) ◎発行・発売 自然山通信 ◎2011年7月16日発売 ◎送料200円