初心者の憧れ、ステアケーステクニック。テクニックへの造詣が深い小川毅士先生が、今回は初心者の皆さんにステアケーステクニックのいろはを教えてくれます。ステアケーステクニックとは、実はサスペンションを理解することなのだという新発見もあります。ステアケース初心者から、なんとなく登れてしまっている人にも、ゼッタイ役に立つお得なテクニック解説です。 マニアックな解説で、これまで何回か上級者向けのテクニックを解説してもらっていましたが、今回はぐーんと敷居を下げて、初心者のためのステアケーステクニックを解説していただきました。今回の教材は高さ50cmのステアケース。生まれて初めてステアケースに挑戦しようという人が、どんな組み立て方で、どんな考え方で練習していったらいいのか、ばっちり解説します。これまでのステアケース攻略法とちょっとちがう取り組みもありますから、今までの学習方法でうまくいかなかった人、あるいはうまくいっていると思っている人も、もう一度毅士先生の門下生になって学んでみてください。無口な印象の小川毅士先生。特にトライアルテクニックについては、しっかりしたことを伝えたくて、言葉を選んでいるというのが真相といいます。反面、解説が始まれば、その論理的かつ斬新な見方はトライアルライダーの中でも出色。いままで習ってきたテクニックとはちがう視点で、はたと膝を打つ教えに出会えるにちがいありません。 ◎小川毅士プロフィール/1987年4月4日京都府生まれ。現在は茨城県在住。2011年国際A級スーパークラスランキング4位。WISEベータ・レーシング所属。10歳でトライアル競技参戦開始。国際A級昇格が2000年、13歳のとき。スーパークラス昇格が2003年の16歳で、2006年、2007年にはイタリアを拠点に世界選手権などに参戦した。世界選手権最上位は10位。2010年よりベータのエースとして活躍。強敵ぞろいの全日本で、IAS初優勝まで、あと一歩。 ◎使用マシン/BETA EVO 2T イタリア唯一のトライアルマシン。メーカーとしては老舗の部類で、ジョルディ・タレス、ドギー・ランプキンらの世界チャンピオンマシンとなった。日本でも成田匠、黒山健一、藤波貴久らがベータで全日本チャンピオンを獲得した。現行モデルのEVOは2009年に登場、燃料タンクをフレームにビルトインとした構成はベータのお家芸だが、ぎりぎりまで細くコンパクトに作られている。さらにハイドロフォーミングという革新的フレームワークが採用されて現在に至る。125から300まで豊富な排気量ラインナップがあるが、小川毅士先生の乗るのはトルクとパワーたっぷりの300cc CONTENTS ◎ステアケースのための、新・フロントアップ考 ◎予め重心を下げてフロントアップに備える場合 ◎新・フロントサス操作の自己確認方法 ◎目標物へ確実にフロントを乗せていく練習 ◎基礎ステアケース2パターン ◎一度ぶかしで体の位置をチェック! ◎二度ぶかしの理屈 ◎二度目のアクセルの時にやっていること ◎抜重には多種多様の方法があるので要注意 ◎二度ぶかしを使いこなせることはトライアルライダーの証です JANコード/4560187781100 5月30日発売