マシンを止めて、バックする。現代のトライアルでは減点とされるテクニック。しかしトップライダーはみな、バックが上手です。スタンディングスティルも当たり前にぴたりと決めます。できないより、できたほうがいい。テクニックの幅、トライアルの幅が広がります。特にバックは、バランス感覚を養う上ではとっておきのテクニック。そしてこんな練習こそ、からだが小さかった毅士少年が精を出しておこなっていたトレーニングなのです。 バックのテクニックは、曲芸みたいに思われることが多い。ましていまは、セクショントライ中にバックしたら5点となる。やってはいけないテクニック、やると損するテクニック、バック。しかし5点になるというのと、その技術はないほうがいいというのはちがう。その証拠に、トップライダーでバックがまったくできない人なんていない。上手なライダーは、するするとバックする。それくらいのバランス感覚と、バックするための操作感覚を持っている。サンデーライダーであっても、その感覚を持つのは損なことではない。バックしかできないライダーになってしまうのは困りものだが、バックもするするできるライダーになれれば、それに越したことはない。あわせて、バックをするために必要なスタンディングスティルテクニック。世界選手権がノーストップルールとなった今、スタンディングスティルも敬遠されるテクニックとなりつつある。しかしあえて今、バックとスタンディングを練習する。その練習を積むことで、あなたのトライアルは確実に進歩する。押してもだめなら引いてみな。幅が広いトライアルを、身につけよう。 <CONTENTS> ◎スタンディングの基礎教室 ◎ハンドルによるバランス修正 ◎スタンディングしやすいポジション ◎より実戦的なスタンディングの考察 ◎主にステップの踏み替えで斜面をバック ◎バック中のブレーキ操作 ◎初歩的練習方法から ◎バックしながらのハンドル操作方法 ◎サスペンションを使って平地でバックする方法 ◎ジャックナイフを利用するバック ◎自転車トライアルのバック ◎バックにホッピングが有利な理由 ◎後ろは見てますか? ◎セクションで利用するバック(ルール的にNGですが) ◎高等技・エビバック ◎あえてバックを練習する意味とは DVD 44分 JANコード/4560187781018 本体価格1886円 +税