成田匠は、日本のトライアル界の先駆者だ。時にはそよそよと、時には激しく吹き荒れる逆風に立ち向かいながら、新時代のトライアルに挑んでいく。小さな排気量の4ストロークマシンでIAチャンピオンをとったときも、セルモーター装備のマシンでIA勝利を得たときも、成田のチャレンジスピリッツは健在だった。そして今、成田が全日本選手権の現場に愛車として持ち込んだのは、モーターで動力を出力する電動トライアルマシン、EM5.7。自身が輸入元となって販売しているまったく異次元のマシンを、全日本のIAセクションで走らせてみることになった。電動パワーユニットは、世界的に導入に向けて奨励されているが、しかしトライアルでは、まだレギュレーションの整備などが追いつかず、成田の参加もIA賞典外での参加となったのだが、はたして電動マシンと成田のコンビネーションは、いかなる結果を残すのか。トランスミッションもクラッチもない、パワーを制御するのは右手のアクセルグリップのみというシンプルな構造。音もなく、未来はするすると走り始めた。<本編85分> <付録・国際A級スーパークラス・スペシャルセクション/28分> 北海道大会は、10セクション2ラップ。国際Aスーパークラスに限っては、この後2セクションによるSS(スペシャルセクション)が用意されました。11名のIASライダー、全員のトライをご紹介。トップライダーによる1日の勝負の、最後のクライマックスハイライトをどうぞ。 DVD 85分・付録28分(TOTAL 113分) 本体価格2,096円 +税 JANコード/4560187781049